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言葉

仏教の相対論者に悩みが無いそうです!さすが日本人が学んだ仏教です

2017/12/30

「相対論」て、聞いたことありますか?相対性理論ではないですよ。

意味は、言葉通り「他との比較で物事や理論を組み立てる思考法」です。

相対論を最初に発見したのは仏教です。相対論は、言い換えれば因果論とも言えます。

目次

相対論とは

次の線1があります。

線1
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「この線1は長いですよね!」と言うと、皆さんは、どう思いますか。

「はい、この線は長いですね…」と一応思うかもしれません。

でも、西洋の人なら、「短いよ」と言う人もいれば「そうだね」と言う人もいます。

[speech_bubble type="think" subtype="L1" icon="kao.jpg" name="著者"]線が「長い」か「短い」かは、主観ですよ[/speech_bubble]

そこに、線2が示されたら、

線2
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どうです?

そしたら、さっきの線1は、短いです。

[speech_bubble type="think" subtype="R2" icon="ke.jpg" name="リンちゃん"]線2と比べれば線1は短いわ?![/speech_bubble]

実は線1を見ただけでは、その線が長いとは言えないのです。

長いと言えるのは、線1と線2の二つの線を比べたときなのです。つまり長いという言葉は、二つ以上のものを比較したときに初めて成り立つ言葉であって、一つだけでは成り立たないのです。

これが相対論です。

また、下記の線3と線1を比べると、

線3

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線1は、「長い線」となり、変化します。ですから一義的に物事は規程できないという事になります。

[speech_bubble type="think" subtype="L2" icon="kf.jpg" name="リンちゃん"]線1は長い?短い?決められない[/speech_bubble]

他の言葉もこのようなものです。黒い・白い、大きい・小さい、高い・低い、美しい・醜い、上手・下手など、すべてのものは相対的に成り立っています。

日常から悩みを無くす

日常、私達は、何に対しても固定的、実体的に「有る」と錯覚し、分かったような気持ちでいます。

日常生活のなかで人と喋っているとき、ほんとうは互いに何も意味が通じていないのに、私たちは意味が通じていると思い込んでいることが多々あります。

たとえば、二人の女性が喋っています。

どちらか一人が話しているとき、もう一人は聞いているはずですが、実は聞いていないのです。

もちろん本人は聞いているつもりですし、相手の話しに合わせて頷いたりもします。しかし頭のなかは自分の妄想でいっぱいなのです。

たとえば一人が「太い」と言ったとしましょう。するともう一人は「私のことを太いだなんて失礼な人だ」と勝手に妄想して、腹を立てたりするのです。

[speech_bubble type="think" subtype="L1" icon="kao.jpg" name="男性"]太い?![/speech_bubble]

[speech_bubble type="think" subtype="R1" icon="kf.jpg" name="リンちゃん"]失礼な人![/speech_bubble]

でも相手は「太い」と言っただけで、何が太いのかは言っていません。

相手が言う言葉にどのような意味があるか、あるい、意味がないかを客観的に判断していくことが必要です。

上の例で言えば、「太いのは、私のこと?何と比べて?」とその意味を確認していくことが大事です。

上の線の例で言えば、線1だけを見て、それが長い、短いの議論は終わることがありません。しかし、「線1は線2より長い」と言えば、それで終わります。何も問題は生じないのです。

それから、意味が無い場合も悩みません。しかし普通の人は悩むのです。たとえば「あなたはAさんより太っている」と言われると、女性ならたいてい悩むでしょう。

でも、相対論的な人はこう考えます。

「Aさんと比べると太っているという結果になりますが、Bさんと比べると痩せているという結果になる」

[speech_bubble type="think" subtype="L1" icon="ke.jpg" name="リンちゃん"]あの人よりは、太ってないわ[/speech_bubble]

このように柔軟に物事を考えて愉しむことができます。ですから「すべてのものは相対的である」と理解する人に悩みはありません。

問題の理解の仕方

相手が怒っているとき、その人に対して「なんで怒っているのか!」と自分も同調して怒ることがあります。

私たちは自分の感情を、つい他人の感情に合わせてしまう傾向があります。

たとえば旦那にお茶をだしたとき、旦那が「熱いじゃないか!」と怒鳴り声をあげました。

すると奥さんがそれに反応して、「そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないの!」と怒鳴るのです。

その言い方にむっとした旦那はまた一言文句を言い、奥さんもまた言い返すとなります。

はじめは取るに足らない些細な事でも、互いに相手の感情に反応することによって、事はどんどん肥大化し、複雑になっていきます。

このように私達は相対論を知らないために「なんであの人は怒っているのか」「なんであんなつまらないことで悩んでいるのか」と自分も一緒になって苦しむことになります。

一方、相対論を知っている人は相手の感情に引きずられることなく、客観的にものごとを観察します。

先ほどの夫婦の例で、もし奥さんが、「旦那は焦っていきなりお茶を飲んだところ、自分が思っていたよりもお茶が熱かったから驚いて怒鳴り声をあげた」と理解したなら、その後の反応は変わってくるでしょう。

このように問題の原因を、自分基準で考えるのでなく、相対的に、クールに理解すれば、落ちついていることができます。

絶対的・唯一の解決法はありません

ある状況で解決した方法は、別の状況では通用しないのが普通です。

たとえば、ある顧客からクレームが来ました。それに対して、ある方法を使ってうまく解決できました。

異なる顧客から同じようなクレームが来ました。しかし、さっきと同じ方法は使えません。

この二つの顧客の状況が違います。担当者の個性のみならず、取引の規模や付き合いの長さによっても解決法は異なってくるのでしょう。

過去に同じような問題があって、そのとき使った解決方法をそのまま使っても役に立ちません。

中国の故事に、「流れる川に浮かぶ船の上から、旅人が財布を落としてしまいました。旅人が、船の右側から身を乗り出して、一生懸命に川面を見つめて探していました」なんと虚しお話しでしょうか。船は、ずっと川に流されてしまっているのに…

大事なのは常に頭を軽くして、問題が起きた瞬間に「これはこうだから、こうしよう」と考えるしかありません。

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